配合例と取り扱い品種

【大型粒・江戸前寿司向け】(はつしも70%×ササニシキ30%)

配合例: 岐阜県産「ハツシモ」70%+宮城県産「ササニシキ」30%

特徴・用途: 江戸前寿司に最適なさっぱり系ブレンドです。

ハツシモは全国有数の大粒米で吸水性が低く寿司飯にしてもベタつかないほど粘りが少なく、適度な歯ごたえと弾力があるのが特徴です​。

ササニシキは粘りが控えめで口の中でほぐれやすく、冷めても味が落ちにくい品種で、酢飯用として高級寿司店でも使われ続ける伝統のお米です​。

両者を組み合わせることで、一粒一粒がシャキッとほどけてネタの邪魔をせず、酢の切れも良いシャリに仕上がります。

酢を合わせてもベチャつかず、江戸前鮨の「ネタを引き立てる脇役」として理想的なご飯になります。ネタ本来の旨みを活かしたい高級寿司店におすすめです。

 

【冷めても美味しい酢飯】(ゆめぴりか60%×ななつぼし40%)

北海道産「ゆめぴりか」と「ななつぼし」を組み合わせた、冷めても食感が劣化しにくいブレンドです。

低アミロース米の代表格であるゆめぴりかは、炊き上がりのツヤと柔らかさ、豊かな甘みが特徴で、冷めても硬くなりにくいお米です​

ななつぼしもまた冷めても美味しいと評価の高い品種で、後味の良いあっさりとした甘みがあります​。

両者をブレンドすることで、ゆめぴりかのもっちりとした柔らかさに、ななつぼしのほどよい軽さが加わり、時間が経っても美味しさが続くシャリが炊き上がります。

お弁当や出前寿司、テイクアウトのちらし寿司など、炊きたてではない状態で提供される場面に最適です。

実際、ゆめぴりかは冷めても旨みが感じられるため濃い味のおかずにも負けないご飯として評価されており、ななつぼしは冷めても粘りと甘みが持続するのでおにぎりにも向くお米です。

酢飯にするときはやや硬めに炊くと、冷めた時にもベタつかず程よいふっくら感を保てます。握り寿司のシャリ、巻き寿司、持ち帰り用の寿司弁当などに幅広く使えるブレンドです。

 

【香り重視のブレンド】(あいちのかおり70%×コシヒカリ30%)

配合例: 愛知県産「あいちのかおり」70%+コシヒカリ30%

特徴・用途: 炊飯時の芳醇な香りを楽しめるブレンドです。あいちのかおりはその名の通り香りの良さが際立つ品種で、ハツシモ×ミネアサヒの交配により生まれました。

炊き上がりのご飯の光沢と豊かな香りが特徴で、クセのないさっぱりした味わいです​ 。粒が大きくしっかりした食感なので、噛むほどに米の風味が広がります。

これに全国的に人気のコシヒカリを加えることで、香り高さに加えてコシヒカリ特有の甘みと旨みもプラスされます。

炊きたてご飯の湯気とともに立ち上る香ばしい香りは食欲を刺激し、焼魚やお浸しなど繊細な和食のおかずとも相性抜群です。

寿司酢との相性も良く、香りの良い酢飯として巻き寿司やちらし寿司に用いれば、ご飯の風味が料理全体を引き立てます。

特に白米の味と香りをじっくり味わいたい料理(炊き込みご飯、土鍋ご飯、茶漬けなど)に向いており、和食店でご飯そのものを主役にしたい場合のブレンドとして最適です。

【主な取り扱い品種】

・コシヒカリ(新潟県魚沼産、新潟県岩舟産、福島県産など)

・ササニシキ(宮城県産)

・あきたこまち(秋田県産)

・ヒノヒカリ(熊本県産、佐賀県産など)

・ゆうだい21(栃木県産)

・青天の霹靂(青森県産)

・ななつぼし(北海道産)

・ゆめぴりか(北海道産)

・つや姫(山形県産)

・はえぬき(山形県産)

・雪若丸(山形県産)

・はつしも(岐阜県産)

・あいちのかおり(愛知県産)

他にも特徴のある品種や、全国各地の産地から良質なお米を供給いただいております